請求されていることを家族や配偶者に秘密にしたい

不貞行為による慰謝料請求をする場合、通常は配偶者の不倫相手に慰謝料の支払いを求める通知文を送付します。

ですから、慰謝料を請求される側へは、通知文が郵送されることになります。

もし、これが弁護士の名前を印刷した封筒で郵送され、それを家族が受け取ったとしたらどうでしょうか。

しかも内容証明郵便だったりしたら・・・。

受け取った家族や配偶者は、きっと何事かと不審に思うことでしょう。

慰謝料請求の通知文が、あなたに不倫によるトラブルが起きているのを、家族に知られるきっかけのひとつになります。

不倫相手の配偶者は、単にお金の請求だけではすまないほど感情的になっていることがあります。

また、高額な慰謝料を支払わせようとたくらんで、脅迫まがいの行動に出ることもまれではありません。

このような場合に、不倫相手の配偶者、つまり不貞行為の被害者が、わざとあなたの両親や配偶者に連絡をしてきたり、あなたの職場に不倫の事実を告知する電話をしたり、ということがあります。

このようなことも、秘密にしておきたいあなたの不倫を知られる原因になります。

弁護士に依頼すると、弁護士が窓口となって不貞行為の被害者と交渉することになります。

そうなると、あなたの家に交渉の手紙が届くことはなくなりますし、直接電話がかかってくることもなくなります。

また、不倫の事実を他人に告げることは不法行為となることがあり、そうなれば被害者にとって不利な行動となります。

そのため交渉の窓口として弁護士が登場すると、そのような嫌がらせをしなくなる人も多いです。

もっとも、最初に来た内容証明で家族や配偶者に知られてしまうおそれはあります。

また、弁護士が介入しても嫌がらせをやめようとしない方も残念ながらおられます。

しかし、弁護士に依頼すれば、あなたの不倫を家族や配偶者に秘密にしておける可能性は、確実に高くなるといえるでしょう。

手遅れになる前に、まず弁護士に相談されるのが賢明な行動と言えるのではないでしょうか。