離婚問題に関する業務

1 離婚問題で悩んだとき誰に相談しますか

離婚問題で悩んだとき、あなたは誰に相談しますか。

夫婦には深い関係があって合理的に割り切れることばかりではないため、一度関係がこじれると、打開するのが難しくなってしまいます。

感情の応酬招いて、解決に向けて冷静に考えられなくなることも多く見られます。

離婚問題を誰に相談するかについて聞くと、友人や職場の同僚、親族、というのが上位に挙げられます。

確かに、これらの人たちはあなたの身の上を心配して、真剣に相談を聞いてくれるものと思います。

離婚の経験者がいれば、ときに自分の経験を交えてアドバイスしてくれることもあるでしょう。

しかし、離婚であれば、それは法律の問題なのです。

離婚理由の有無、親権、養育費、財産分与、慰謝料、面会交流というような、最終的には法律で解決されることになる問題がつきまといます。

そして、夫婦の関係はみんな違いますから、その解決方法も、離婚問題のひとつずつで異なります。

経験談はその人のものでしかありません。

友人が親身に話を聞いてくれて気持ちが和らいでも、必ずしもそれだけで解決に結びつくわけではありません。

このような問題については、法律の専門家から適切なアドバイスを得ることが欠かせません。

弁護士は、裁判だけをするのではありません。

あなたの大切な問題について、あなた自身が最良の決断をできるように、的確なアドバイスをさせていただきます。

一人で悩まず、弁護士に相談してみませんか。

2 離婚問題を弁護士に依頼するメリット

夫婦で話し合って、少なくとも離婚することと親権をどうするかとに合意できれば、離婚届を提出して協議離婚が成立します。

そのため、離婚さえできればいいと考えて、養育費や財産分与について何も決めないで協議離婚をされる方がいらっしゃいます。

しかし、離婚してから財産分与や養育費を求めても、相手方に話合いに応じるモチベーションが乏しく、往々にして話合いが進まないという事態を招きかねません。

離婚後の生活を考えれば、離婚をするときから、これらの問題についてもきちんと方針をたてて臨むべきでしょう。

弁護士に依頼すれば、離婚にまつわる問題の全体にわたって見通しを持つことができます。

また、当事者同士では話合いが難しい場合でも、弁護士があなたに代わって話合いをしますので、直接に話をする必要がなくなります。

これで精神的な負担はとても軽くなりますし、日常の生活リズムを取り戻すこともできるでしょう。

さまざまな問題について話し合い、合意ができたときは、後々のトラブルが生じないように、合意の内容を記した離婚協議書を作成することになります。

法律的にあいまいなところのない協議書でなければ、あとでトラブルになりかねません。

法律的に問題のない離婚協議書を作成できる点も、弁護士に依頼するメリットと言えます。

協議離婚が簡単でない場合は、家庭裁判所に離婚調停を申し立てることになります。

離婚調停はあくまでも話し合いですが、調停委員会が行う裁判所の手続きです。

法律から大きく外れることなく、解決に向かって焦点を絞った話をする必要があります。

本人だけで調停に臨むと、何を話せば解決に向かうことになるのか、相手方からの提案をどう評価すればいいのか、悩むことも少なくないでしょう。

弁護士に依頼すれば、弁護士があなたと調停に同席し、あなたの気持ちを法律に従った形で調停委員会に伝えすることができます。

相手方からの提案に対しても、あなたの希望に沿うものかどうか、どの程度で折り合えばいいのか、相談しながら進めていくことができます。

離婚調停でも話し合いがつかなかった場合、それでも離婚を望むのであれば、離婚訴訟を起こすことになります。

離婚訴訟は裁判所に法律的な判断を求める手続きですから、どのような主張をするか、どのような証拠でその主張を裏付けるかなど、専門的な知識や経験が必要となります。

弁護士に依頼しなければ、有利に進めることはおよそできないと言っても過言ではないでしょう。