【著作権】児童館で行う夏休みの親子イベントと著作権

 著作権法は,非営利目的に利用する一定の場合に,著作権が制限される規定を定めている。


Q.児童館で行う夏休みの親子イベントとして,市販のDVDを使った映画会を企画しています。参加者は,児童館利用者に限らず,誰でも参加してもらうことができます。地元の新聞で告知もするのですが,利用許諾をもらってからにするべきでしょうか。利用料を支払うような予算はありません。

A.映画の市販DVDには,映画の著作物として著作権が存在します。そしてDVDを上映する権利は著作権者が持っていますから,自分で見たり家で友達と集まって見たりするのでなければ,著作権者の許諾を得なければ上映できないのが原則です。

 しかし,「文化的所産の公正な利用」のため,著作権法には著作権が制限される場合を定めています。その一つが非営利目的に利用する場合です。①営利目的でなく,②入場料金などを取らず,③報酬も支払わない場合,公表された著作物を無許可で上映等することができるとされています。

 ただ,①イベント自体は親睦目的でも,会社による顧客サービス目的のイベントであるような場合は,営利目的とされる場合があります。
 また,②入場料を取っていなくても,会費を払っている会員だけに入場者を限っているような場合には,その会費が入場料金と見られることがあります。
 さらに,③イベントの運営をお願いした人に支払った交通費が,交通費としては高額であるような場合,「報酬」を支払っているとされる場合があります。
 
 今回の場合,児童館で行う夏休みの親子イベントでの映画の上映ということですので,非営利目的であると言えます。会員に限って入場できるというものでもありませんし,著作権者に許諾を求める必要はないでしょう。

コメント