【親子】離婚した元妻との間の子の親権を取りたい

離婚した後に親権者を変更するには家庭裁判所での調停、審判手続きが必要です。

質問

5年前に協議離婚した元妻との間に子どもがいます。
離婚するときに親権者を母と定めました。
面会交流は定期的に行っているのですが、このまま元妻に子どもを任せておくのが心配になりました。
私の方に親権を取りたいのですが可能ですか。

回答

離婚する時には夫婦が話し合って親権者を決めることができます。
しかし、離婚した後に親権者を変更するには家庭裁判所での調停、審判手続きが必要です。
相手方の住所地の家庭裁判所に親権変更調停を申し立てなければなりません。
調停で話合いがまとまらない場合は、自動的に審判手続きが開始して、裁判所が審判で結論を出すことになります。

親権を変更するにあたっては、子どもの健全な成長のために親権を変更することが望ましいのかどうかが重要になります。
ですから、あなたが相手方に子どもを任せておくのが心配になった事情、相手方の意向、これまでどのようにして子どもが養育されてきたか、現在の養育状況はどうか、あなたの方の受け入れ態勢はどうか、等について話を聞かれることになります。
また、子どもがある程度の判断をできる年齢であれば、子どもの意向についても調査官が調査をします。

ただし、親権を変更するということは、現実に子どもが養育されている環境をあえて変更するということです。
あなたが親権者となる方がよりよいのだとしても、原状に子どもの健全な成長を阻害するような事情がないなら、親権を変更することにはつながらないと言えます。
ですから、離婚の際に親権を取るのと比べて、かなりハードルは高いと考えた方がいいと思います。

例えば、離婚後、親権者である母が実家で子どもと同居していたが、母の育児に対する意欲が薄く、子どもの養育を祖母に任していた、母は実家を出たが小学校高学年になる子どもは母についていくのを拒否した、母と子どもとの交流は現在途絶えている一方、父と子どもとの交流は問題なく続いている、というような事情の下に、母から父へ親権者が変更された例があります(東京家裁審判H26.02.12)。
ほぼ母が育児を放棄し、小学校高学年になる子どもも母との生活を望んでいませんでした。
このような状況下では、子どもの健全な成長のためにふさわしくないと言える事情があると言えるのでしょう。