【パブリシティ権】芸能人の写真を無断で書籍に掲載する行為がパブリシティ権の侵害と認められた事例

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京都北山特許法律事務所 法律部門
インフォメール  No.09/2017.03.15
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◆芸能人の写真を本人に無断で書籍に掲載する行為がパブリシティ権の侵害であるとして,
損害賠償請求・差止請求が認められた事例。
  (東京地裁平成25年4月26日判決)
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最判平24・02・02

「肖像等(人の氏名,肖像等)を無断で使用する行為は,
①肖像等それ自体を独立して鑑賞の対象となる商品等として使用し,
②商品等の差別化を図る目的で肖像等を商品等に付し,
③肖像等を商品等の広告として使用するなど,
専ら肖像等の有する顧客吸引力の利用を目的とするといえる場合に,
パブリシティ権を侵害するものとして,不法行為法上違法となると解するのが相当である。」
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◆当事者
X1~X11:タレント。
Y:出版社。

◆書籍
Yは,Xらを被写体とする写真を掲載した12冊の書籍1~12を定価1300円で販売。
写真撮影及び書籍への掲載について,YはXらの承諾を得ていない。

《判決》

■Yによる書籍への写真の掲載が,
Xらの肖像等が有する顧客吸引力を排他的に利用する権利(パブリシティ権)を侵害するか。

□Xらの肖像等は顧客吸引力を有すると認められる。
□書籍1~12は,表紙のほか大部分のページにわたってXらのカラー写真155~242枚を掲載したものであり,各ページの大部分は写真だけか写真の脇に短い記述を添えただけのもの。各章の前文やコラムに独立した意義は認められない。書籍1~12はXらの各写真を鑑賞の対象とすることを目的とするものというべきであり,Yによる書籍への写真の掲載はXらのパブリシティ権を侵害する。

■パブリシティ権の侵害によりXらが受けた損害額
□パブリシティ権は商品の販売等を促進する顧客吸引力を排他的に利用する権利であるから,Xらを被写体とする写真の使用を許諾する場合に通常受領すべき金額の損害を受けたと言える。
□その金額は,各書籍の価格の10%に相当する額に発行部数を乗じた金額を下らない。

■差止の可否
□パブリシティ権は人格権に由来する権利であり,その侵害の停止又は予防のために出版・販売の差止め及び書籍の廃棄を求めることができる。

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