【相続】遺産相続のイロハ


万一に備えて遺産相続のことを知っておいた方がいいかなと思っています。
いろいろ難しいことはさておき,基本的なことを教えてもらえますか。

遺言がある場合

遺産相続って,要するに亡くなった人の財産を相続人で分けるってことだよね。


そうですね。
その亡くなった人のことを「被相続人」といいます。
被相続人が持っていた財産を相続人で分けることになります。

遺留分の侵害

遺言があったらそのとおりに分ければいいんだよね。



基本的にはそうですが,相続人には遺言でも侵害できない遺留分というのがあります。


もし遺留分よりも少ない財産しかもらえない遺言だったら,どうしたらいいの?


逆にもらい過ぎている相続人に対して遺留分侵害額請求をすることになります。


その人が納得せず支払ってくれなかったら?



納得してくれなければ,家庭裁判所に調停を申し立てるか,地方裁判所に訴訟を提起します。

遺言の無効

一人の相続人に何も相続させない遺言とか,なんかあやしいんじゃない?
他の相続人がむりやり書かせたんじゃないのかな。

被相続人が本心から作った遺言でなければ,遺言は無効です。
遺言の無効を争う場合は,原則としてまず遺言無効の調停を申立てることになっています。

遺言を書かせたみたいなときでも調停で話し合いがつくのかなあ。


いきなり訴訟を提起することもできなくはありません。
その場合は,まず調停からした方がいいのか裁判所が判断することになります。

その訴訟で遺言が無効になったら,遺言がない場合と同じになるんだね。

遺言がない場合

遺産分割

遺言がない場合は,相続人で話し合いをする。
遺産分割協議っていうんでしょ?

そのとおりです。
話合いがつかなければ,家庭裁判所に調停を申立てます。

これは遺産だとか,いや相続人自身の物だとか,そもそもどれを遺産とするかに争いがあったら?


まずは話合いをします。
どうしても話合いがつかなければ,遺産の範囲を確認する訴訟を地方裁判所に提起しなければなりません。

そうなんだ。
被相続人の銀行口座から怪しげな出金がされて残高が減っているような場合は,何が遺産分割の対象になるのかな。

ない物は分けられませんから,現在残っている物が分割の対象になるのが原則です。
出金分についても分割の対象にしようという合意ができればいいですが,そうでなければそれは不当利得として民事で争うことになります。

あと,被相続人の生前に相続人の一人が家を買ってもらっているとか,家業を手伝っていたとか,そういうことも考慮されるんでしょ?

特別受益とか寄与分と言われるものですね。
ただ,いろいろと条件もありますので,注意が必要です。


調停っていうのはあくまでも話合いだよね。
うまくまとまるのかな。


調停で話し合いがまとまらなければ裁判所が審判で決めます。
ただし調停であれば相続人の合意で比較的柔軟な解決が可能ですが,審判ではそういうわけにいきません。
何を確保するために何を譲るかをよく見極めて,調停の段階で解決するメリットは大きいです。

でも感情的な対立が大きいでしょうね。



そこを乗り越えられるかどうか,かもしれませんね。
感情的になると,結局損をするということになりかねません。

祭祀承継

お墓やお仏壇なんかは誰が引き継ぐことになるの?



お墓やお仏壇の承継などは,相続とは別に考えられます。
遺産分割と同じ話合いのテーブルに乗るわけではありません。

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